食道胃腸の病気情報館

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ストレスと胃腸の病気

胃や腸は緊張や不安といった精神的なストレスや疲れなどの身体的なストレスの影響を受けやすい消化器管といわれています。例えば胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍、機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群があります。

ストレスが原因となる胃腸の病気は、器質性胃腸障害と機能性胃腸障害に大別できます。胃炎(出血性胃炎・びらん性胃炎)や胃潰瘍は検査で異常がみつかる器質性胃腸障害、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群は検査では異常が見つからない機能性胃腸障害です。

ストレスに弱い胃・十二指腸は、心身のストレスで胃炎(出血性胃炎・びらん性胃炎)や胃潰瘍・十二指腸潰瘍が起こることがあります。ストレスを受けると迷走神経が刺激されて、胃酸やペプシンの分泌が増加したり胃が緊張することで、胃壁の粘膜が傷みやすくなります。
また、ストレスで内臓神経が刺激されて、胃粘液などの分泌が減少したり胃の血流が悪くなることで、胃壁の防御や修復する機能も低下します。さらに、ストレスで増加する副腎皮質ホルモンは胃酸やペプシンの分泌を増加させ、胃粘液の分泌を低下させます。胃から十二指腸に入ってくる内容物の酸度が高くなると、十二指腸壁は酸に弱いため、十二指腸潰瘍が起こり易くなります。

レントゲン・内視鏡検査・血液検査などの検査で炎症や潰瘍などの異常が見られないのに消化管の不快な症状だけがある胃腸の病気が機能性消化管障害FGIDs(機能性胃腸症FD・過敏性腸症候群IBS)です。代表的なストレスが原因の胃腸病といえます。心身のストレスが加わることで自律神経のバランスが崩れることが原因といわれています。機能性胃腸症FDは主に上腹部の症状が続いたり繰り返したりします。過敏性腸症候群IBSは主に下腹部の症状が現れます。過敏性腸症候群IBSは排便で軽快しますが、機能性胃腸症FDは排便で軽快しないのが特徴的です。

※ペプシン:胃液に含まれるタンパク分解酵素

※迷走神経:脳からでている末梢神経のひとつで、頸部・胸部、さらに腹部の多くの内臓に分布して、その知覚・運動・分泌を支配します。大部分が副交感神経(自律神経は交感神経と副交感神経からなります)です。咽頭部の運動や知覚、気管支・食道・胃・腸・心臓の運動や分泌を支配します。

※内臓神経:交感神経系の神経で、腹部内臓を支配します。腸血管の収縮・消化管の運動と分泌抑制・内臓の感覚(特に痛覚)などをつかさどります。

 - 消化器官系の基礎知識

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