食道胃腸の病気情報館

食道胃腸の病気の症状原因治療についての情報です

食道の主な病気

近年の高齢化・肥満・食生活によって胃食道逆流症(GERD)や食道がんといった食道の病気が増加しています。

主な食道の病気・症状・状態

 食道炎

食道粘膜が炎症をおこして、びらんや潰瘍が見られる状態です。食道炎の殆どが逆流性食道炎で、一般的にいう食道炎は逆流性食道炎を指すと考えられます。食道炎の原因には、胃酸などの胃内容物の逆流(逆流性食道炎)、感染症(結核菌や真菌など)、病気(クローン病やベーチェット病など)があります。食道炎の症状は進行度によって違います。

 胃食道逆流症(GERD)

胃内容物が食道に逆流して起こる病態の総称です。逆流性食道炎と非びらん性胃食道逆流症(NERD)があります。胃食道逆流症(GERD)の半数以上を占める非びらん性胃食道逆流症(NERD)は機能性消化管疾患のひとつで、胸やけや呑酸などの逆流症状があるのですが、逆流性食道炎のような食道粘膜傷害が認められません。

 食道がん

日本人の食道がんのおよそ90%は扁平上皮癌です。60歳代がピークで、女性よりも男性に多く発病します。食道には漿膜がないため、早期にリンパ節転移しやすく、他臓器に転移しやすく、胃がんや大腸がんに比べて予後が良くないがんとされています。初期は自覚症状がないことが多く、がんが進行してから発見されることが多いがんです。

 バレット食道

食道粘膜上皮が扁平上皮から胃や腸と同じ円柱上皮に細胞変異した状態(胃から連続して食道内に円柱上皮が存在する)です。胃酸の逆流で炎症を繰り返すことが原因と考えられています。胸やけと胸の痛みが主な症状で、夜間の痛みが特徴です。バレット食道は食道腺がんになるリスクが高い病気です。

 食道静脈瘤

食道の粘膜下層の静脈が太くなった状態です。肝硬変などによって、胃や腸からの血液が門脈(門静脈)を通りずらくなって門脈圧が高くなると、別の道を通って流れようとします。その道の一つが食道や胃の粘膜下層の静脈で、徐々に太くなって食道静脈瘤や胃静脈瘤をつくることになります。肝硬変が進むと殆どが食道静脈瘤を併発するといわれ、静脈瘤が破裂した場合は緊急治療が必要です。

 食道アカラシア

食道から胃に食べ物を送り出したり、胃からの逆流を防ぐ下部食道括約筋が弛緩しない病気です。食べ物が食道に溜まって食道が徐々に太くなります。原因ははっきりしていません。

 食道裂孔ヘルニア

食道が通る横隔膜の穴(食道裂孔)を通って腹腔内にあるべき胃の一部が胸腔に脱出(突出)している状態です。先天性のヘルニアもありますが、殆どが後天性です。加齢による横隔膜食道靭帯の脆弱化や噴門部の固定機構の異常などが原因です。さらに、肥満や慢性的な咳(喘息や慢性気管支炎)などによる腹圧上昇が誘因にります。また、高齢者の骨粗鬆症による圧迫骨折や椎間板の変性で脊柱後彎(背骨が変形して、背中が丸くなった状態)の場合は、食道裂孔ヘルニアになりやすいといわれています。食道裂孔ヘルニアでは、逆流性食道炎を起こしやすくなります。

※びらんと潰瘍:びらんとは皮膚や粘膜が浅く欠損した状態で、欠損が深い場合は潰瘍と呼ばれます。

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