食道胃腸の病気情報館

食道胃腸の病気の症状原因治療についての情報です

胃の主な病気

胃炎、胃潰瘍、胃がんになる原因にピロリ菌が大きく関わっていることから、胃の病気の概念や治療が変化し、これらの胃の病気は減少傾向にあります。一方で、検査で炎症や潰瘍の病変が見られないのに、胃の痛み、胃のもたれ、下痢と腹痛を繰り返すといった胃腸の不調の訴えが増えているといわれます。機能性消化管障害(FGIDs)と呼ばれるもので、機能性胃腸症(機能性ディスペプシアFD)、非びらん性胃食道逆流症(NERD)、過敏性腸症候群(IBS)が代表的な病気です。

主な胃の病気の症状と状態

 急性胃炎

急性胃炎は、胃粘膜の浮腫やびらんに伴って強い胃痛などの症状が急激に起こる胃炎です。原因として、暴飲暴食や香辛料の摂り過ぎ、風邪薬や鎮痛剤などの服用、風邪などの感染症、アレルギーなどが考えられています。症状は上腹部痛、吐き気、嘔吐などです。急性胃炎を繰り返すと慢性胃炎に移行するリスクが高まります。

 慢性胃炎

慢性胃炎は、慢性的に胃の炎症が繰り返されれる状態で、その原因としてピロリ菌が大きく影響しています。慢性胃炎の症状は、持続的な胃の不快感、膨満感、胃もたれ、食欲不振などですが、自覚症状がないこともあります。慢性胃炎の多くは急性胃炎を繰り返して、びらんと再生が繰り返されることで胃粘膜が委縮する慢性萎縮性胃炎です。慢性萎縮性胃炎が進行すると、腸上皮化生(胃粘膜が腸粘膜に置き換わる)が起こることがあります。腸上皮化生があると胃がんのリスクが高まります。

 胃潰瘍

胃潰瘍は、ピロリ菌や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが原因で傷ついた胃粘膜が胃液によって消化されて、粘膜上皮の粘膜下層まで組織欠損する病気です。胃潰瘍の約70%はピロリ感染による慢性胃炎を背景に発症するといわれています。胃潰瘍でよくある症状は、上腹部やみぞおちの痛み(鈍い疼くような焼けるような痛み)で、食後に痛みを感じることが多いです。胃潰瘍が癌化することはありませんが、胃潰瘍も胃がんも同じく慢性胃炎が背景にあることから、慢性胃炎による胃潰瘍の場合は胃がんのリスクがあると考えられ、注意が必要です。

 胃がん

胃がんは、胃粘膜の上皮細胞が癌細胞に変化して増殖する病気で、慢性萎縮性胃炎をおこしている胃の粘膜に発生しやすいといわれています。萎縮性胃炎で現れる腸上皮化生から胃がんに進展することがわかっています。胃がんの初期では自覚症状はほとんどありませんが、進行に伴って症状が出てきます。早期発見が重要です。

 胃下垂、胃アトニー

胃下垂は、胃が骨盤よりも下がっている状態で、胃のバリウム検査で確認できます。胃アトニーは胃下垂が原因で胃の筋肉がたるむことで胃の動きが鈍くなった状態です。消化不良による胃もたれ、膨満感、胃痛、げっぷなどの症状が起きやすくなります。胃下垂だけならば病気ではありませんから、特別な治療はされませんが、胃アトニーの症状が現れた場合は規則正しい生活や腹筋の強化などが大切になります。胃下垂や胃アトニーは痩せ型の女性に多いといわれています。

 胃ポリープ

胃ポリープは胃粘膜上皮に部分的に隆起した小さな病変です。自覚症状は殆どなく、ポリープの多くが良性で、胃がんの心配はないと考えられています。胃ポリープで最も多いのが過形成性ポリープです。小さい物は放置しても良いのですが、経過観察が必要です。

 胃酸過多症

胃壁からの胃酸(塩酸)が過剰に分泌される状態です。胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃炎でみられる症状です。自覚症状として、胸やけ、空腹時の胃痛、胃もたれ、呑酸(酸性おくび・げっぷ)などがあります。

 胃けいれん

胃けいれんは、胃壁の筋層が異常に緊張して、痙攣しているかのような痛みを感じる症状です。胃けいれん症状を引き起こす原因として、胃炎、胃潰瘍、胃癌、十二指腸潰瘍、胆石症、膵炎などが考えられますが、強いストレスによる緊張が胃けいれんの原因になることもあります。胃けいれんを抑えるには、原因になっている病気をみつけることが重要になります。

 - 胃の病気

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