食道胃腸の病気情報館

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食中毒・急性胃腸炎の治療・食事・対処

食中毒・急性胃腸炎特有の症状はなく、主な症状は、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などです。食中毒・急性胃腸炎の原因の多くが細菌やウイルスの感染で、夏は細菌性、冬はウイルス性(主にノロウイルス)の食中毒・急性胃腸炎が多く発生します。食事の数時間後に症状が現われた場合は食中毒・急性胃腸炎が疑われますが、数日後に発症することもあります。

軽度であれば自宅で水分補給などの対処をしながら安静にして回復するのを待ちますが、入院治療が必要なこともあります。病院での治療は症状や重症度によって異なります。激しい嘔吐や下痢、症状が長引いている場合は、病院を受診してください。

食中毒・急性胃腸炎で病院を受診するタイミング

激しい下痢や嘔吐、発熱などの症状があるときは病院を受診しましょう。重症化することもありますから、医師の診断が必要です。次の場合は速やかに病院を受診することが大切です。

  • 嘔吐が止まらない
  • 下痢が1日10回以上
  • 下痢便に血液が混じっている
  • 尿量が減った、また尿が12時間以上出ていない
  • 体がふらつく
  • 呼吸困難
  • 意識混濁などの意識障害

食中毒・急性胃腸炎の病院での診断治療

一般的に、確定診断を待っての治療ではなく、必要とされる検査(検便や血液検査など)と同時に、症状や問診内容(食事歴、海外渡航歴、家族など同じ飲食物を摂取した人の症状の有無など)から推定して、診断を絞り込んで治療が行われます。

対症療法が優先され、輸液と生菌整腸剤が中心で、下痢止め薬は使用しません。抗菌剤の使用は症状や重症度から判断されます。重度の症状、菌血症や腸管出血性大腸菌EHECが疑われる、旅行者下痢症では抗菌剤が投与されるようです。制吐薬や鎮痛薬は、吐気や嘔吐または腹痛の強い場合に最低限度の使用になります。

下痢止め薬は使用されません。蠕動運動を抑制する止瀉薬(下痢止め薬)は微生物(細菌やウイルスなど)の排出を妨げて回復が遅れる原因になります。

食中毒・急性胃腸炎の家庭でできる応急処置・対処方法

食中毒・急性胃腸炎になってしまったら、軽度ならば水分補給をしながら自宅で様子を見ながら回復を待ちます。症状がひどく長引く場合は病院で診てもらいましょう。家庭では、二次感染の予防も必要です。手洗いの徹底と汚物処理や消毒を適切な対処方法で行うことが大切です。

吐くときの姿勢
トイレで吐けないときは、横向きの楽な姿勢で吐きます。仰向けで吐くと気管に入って肺炎になったり、喉に詰まって窒息の原因になります。

水分補給の方法
脱水症状を起こさない水分補給が重要です。急激に体重が減少した場合は脱水症状が進んでいます。軽度の脱水症状(喉の渇き・食欲減退)で飲食が可能な場合はスポーツ飲料や経口補水液ORSなどで水分と電解質を補充します。少量(一口)ずつ飲みます。一気に飲むと下痢や嘔吐を促す原因になります。中程度の脱水症状(脱力感、頭痛、嘔吐など)以上では、病院で点滴(輸液)などの処置が必要になります。

食事の仕方
吐き気が強くなければ絶食の必要はないようです。便の状態が何を食べるかの目安になります。水様便の時はスポーツ飲料や経口補水液ORSなどで主に水分を摂り、柔らかい便になるにつれて、おかゆなどから始めて、便と同じような硬さの食べ物にしていきます。
下痢の時に避ける食べ物:冷たい、脂肪が多い(牛乳、揚げ物、中華料理、脂肪の多い肉や魚など)、食物繊維が多い(ごぼう、トウモロコシ、コンニャク、海苔、生野菜など)、刺激が強い(香辛料、炭酸飲料水、コーヒー、アルコールなど)、発酵しやすい(豆類、サツマイモ、リンゴ果汁を除く生の果物など)、消化しにくい(貝類、イカ、タコ、ラーメンなど)、生で食べる(刺身、生野菜など)飲食物は、症状が回復するまで避けます。

※抗生物質と抗菌剤の違い:抗生物質は微生物が産出した化学物質のことです。抗生物質に加えて、人工的に作られた病原微生物に対抗する化学物質を含めて抗菌剤とよびます。

※抗生物質の服用で細菌性急性胃腸炎を発症することがあります。抗生物質によって一時的に腸内に有害な細菌が増える菌交代現象と呼ばれるものです。

 - 急性胃腸炎・食中毒

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