食道胃腸の病気情報館

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ノロウイルス食中毒・胃腸炎の治療・対処方法

ノロウイルス感染による食中毒・胃腸炎の治療は症状に応じた治療(対症療法)になります。ノロウイルスが流行する季節にはノロウイルスに感染しない予防対策を徹底するとともに、日頃から感染しても少しでも軽い症状で済むような免疫力や体力をつけて、健康的な生活を心掛けることが大切です。

ノロウイルス食中毒・感染性胃腸炎の検査・診断

臨床症状だけでノロウイルス感染による食中毒・胃腸炎かどうかの確定診断はできませんが、患者の周りの感染状況などから総合的にノロウイルスが原因と推定・診断して治療されることが多いようです。

医師が必要とした場合に、診断の補助的検査として検査キットを用いて糞便中のノロウイルスを検出する検査を行うことがあります。健康保険適用の条件があります。検査キットで糞便中のノロウイルスを検出する検査方法では、感染していても陽性にならず陰性を示すことがあります。またノロウイルスに感染していないことを確かめる手段にはなりません。確実な検査方法としてRT-PCR法やリアルタイムPCR法などのウイルスの遺伝子検査がありますが、一般的医療機関では行われておらず、行政機関や研究機関で行われます。

ノロウイルス食中毒・感染性胃腸炎の治療・対処方法

ノロウイルスに感染してもノロウイルスを消滅させるような特効薬はありません。病院でノロウイルスと診断されても特別な対処方法がなく、脱水症状に対する対症療法(輸液)を行うこともありますが、病院で処方される薬は吐き気止めや整腸剤で、通常は自宅で安静にして回復を待つことになります。体内で増殖したノロウイルスが下痢や嘔吐によって減少するとともに症状も回復しますが、数日間は非常に辛い時期になります。

ノロウイルス食中毒・感染性胃腸炎で最も注意しなければならないのは、乳幼児・高齢者・抵抗力が弱い人の脱水症状と誤嚥による肺炎や窒息です。適切な治療や対処が必要です。また、家族がノロウイルスに感染してしまったら、二次感染を防ぐことが重要です。

 ノロウイルスによる脱水症状の治療と対処方法

ノロウイルス食中毒の主な症状の嘔吐や下痢が続くと、大量の嘔吐物や糞便とともに体の水分だけでなく電解質(主要ミネラルでもあるナトリウムやカリウム)が体外にに排出されて脱水症状をおこすことがあります。重症でなければ自宅で経口補水療法も可能といわれています。医師に相談してください。ひどい脱水症状の場合は、病院で輸液(点滴)などの治療が必要になります。呼吸困難・眩暈・意識障害などの重度の脱水症状が現われたら早急に医師の診察を受けてください。

 ノロウイルス感染時の対処方法と注意点

ノロウイルス感染による食中毒・胃腸炎では、脱水症状の程度に応じた対処と二次感染を予防が重要です。ノロウイルスが体外に排出されるにつれて症状は軽くなりますが、症状が長引いている、激しい下痢や嘔吐で苦しいといった状態ならば病院(内科)の診察を受けてください。中程度以上の脱水症状(脱力感・眠気・頭痛)の場合は、病院で点滴(輸液)を受けると症状が和らぎますし回復が早くなります。それ以上の脱水症状の場合は早急に病院を受診してください。

注意!市販の下痢止め薬(止瀉薬)を自己判断で服用してはいけません。ノロウイルスの排出を遅らせるだけでなく、症状が長引く原因になります。
寝ている場所で嘔吐では、横向きの楽な姿勢をとり、嘔吐物が気管に入らないように注意します。嘔吐物が気管に入ると肺炎や窒息の原因になります。

食事と水分補給方法
軽い脱水症状(喉の渇き・食欲減退)で飲食が可能な場合は、ミネラル類を含むスポーツ飲料や経口補水液(ORS)などで水分や電解質を補充してください。一気に飲むと下痢や嘔吐を促す原因になりますから、少量ずつ飲みます。また胃腸を刺激しないためには常温が良いようです。10℃がぬるま湯や温かいものよりも吸収が良いといわれています。
発症から6時間程度すると嘔吐や下痢は治まってきますが、それまでは激しい嘔吐で吐き気止めの薬の効果も弱く、水分を補給しようとしても、その水を吐いてしまうことがあります。その場合は一切の飲食を絶って様子を見ます。辛いのは脱水症状よりも吐き気や腹痛で、吐き気が治まってくると辛さも軽くなってきます。辛い6時間程が過ぎたら、水分補給をしながら様子を見ます。空腹感を感じるようになったら少量の消化の良い物を食べて、様子を見ながら通常の食事内容に徐々に戻していきます。

家庭内の二次感染予防
下痢や嘔吐による汚物は大量のノロウイルスを含んでおり、少量のノロウイルスでも感染力が強いため周りの環境を汚染する可能性が高いです。手洗いと消毒の徹底で対処します。汚物の処理後・トイレの後・調理前・食事前などの手洗いを徹底します。次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で患者が使用後のトイレ・風呂や患者が触れたドアノブなどを消毒します。嘔吐物には特に注意が必要です。嘔吐物で汚れた床は、嘔吐物を素手で触らないように使い捨て手袋を使いぼろ布・ペーパータオルなどで拭きとった後に次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で消毒し、更に水拭きします。使用した布などは捨てます。汚染された衣服は漂白洗濯し、十分に乾燥させます。

 - ノロウイルス食中毒・胃腸炎

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