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逆流性食道炎の検査と治療

日本の逆流性食道炎は軽症のものが多いのですが、重症化することもありますから注意が必要です。自覚症状が軽いからと放っておかずに、積極的に病院で治療を受けることをおすすめします。逆流性食道炎の治療はパレット食道や食道がんの予防になります。流性食道炎の多くの症状は薬物療法や日常生活の改善で軽快します。

逆流性食道炎の検査診断

診断や治療効果をみるために、問診や検査が行われます。内視鏡検査のほかに、pHモニタリング検査、組織検査、PPIテスト、心電図検査などがあります。
内視鏡検査では、内視鏡で食道粘膜の状態を確認します。びらん・潰瘍の有無、重症度が分かります。重症度判定は「ロサンゼルス分類」とよばれる判定方法がよく使われます。内視鏡検査結果と自覚症状の強弱は一致しません。例えば、胸やけを訴えていても潰瘍などが検査で認められなかったり、潰瘍などがあっても自覚していないこともあります。また、症状を訴える人の60%~70%は食道に傷や炎症が見つからないといわれます。
内視鏡検査の時に、病変部分の組織を採取して組織検査を行うことがあります。この組織学的検査で、食道がん、食道がんに移行するリスクのあるパレット上皮かどうかを確認します。
心電図検査は、胸痛が狭心症や心筋梗塞によるものでないと否定するのに有用です。
PPIテストは、内視鏡検査で異常がなかったり、内視鏡検査ができない場合に、治療薬のプロトンポンプ阻害薬(PPI)を試しに服用して、効果の有無をみる検査です。効果があれば胃食道逆流症GERD(逆流性食道炎REや非びらん性逆流性食道炎NERD)の可能性が高いと診断されます。
pHモニタリング検査は、pHセンサーの付いているチューブを食道内に挿入して、食道に逆流してくる胃液成分を測定し、酸性の強さを確認します。24時間かけて行う大掛かりな検査で、大きな医療機関で行われています。

逆流性食道炎の治療方法

逆流性食道炎の治療は、主に薬物療法や生活習慣の改善です。まずは生活習慣を改めることが基本で、これでかなり症状は軽快するといわれています。暴飲暴食・早食い・食後にすぐ横になるのを止めることが必須です。薬物療法は、症状を和らげる対症療法です。治療薬に、胃酸分泌抑制剤、消化管運動機能改善剤、制酸剤、粘膜保護剤などがあります。薬の効果が認められない場合や、ヘルニアなど重症の場合に手術が検討されますが、手術は一般的な治療方法ではありません。

 薬物療法に使われる薬の種類

通常、症状に応じて飲み薬を組み合わせて服用します。症状が治まったとしても、食道に「びらん」や潰瘍がある場合は、「びらん」や潰瘍が治るまで薬を飲み続ける必要があります。自己判断で途中で服用を中止すると、再発を繰り返してしまいます。医師の指示どおりに薬を服用することが肝心です。

胃酸分泌抑制剤:胃酸の分泌量を抑える薬です。プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカー(H2RA、H2受容体拮抗薬)があります。プロトンポンプ阻害薬の方がH2ブロッカーよりも作用が強い薬です。副作用が出ることがあります。連続服用は8週間までが基本ですが、再発・再燃を繰り返す場合は、維持療法(再発予防の治療)として薬を服用し続けることがあります。

制酸剤:胃酸を中和する薬です。胃酸分泌抑制剤との併用が多い薬です。即効性がありますが作用している時間が短いです。

消化管運動機能改善剤:食道の運動機能を改善して逆流してきた胃酸を押し戻したり、胃の運動機能を改善して胃からの排出を促して胃に食物が長時間留まらないようにする薬です。

粘膜保護剤:食道粘膜を保護し、炎症を起こした粘膜を修復する薬です。

 - 逆流性食道炎

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