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大腸がんの症状・原因・検査・手術

大腸がんとは、大腸にできる悪性腫瘍で、その多くがポリープがガン化したものです。大腸がんの半数以上が直腸とS状結腸に発生します。初期症状に気づきにくいのですが、進行がゆっくりのため、定期検診で初期のがんを発見できる可能性が大きくなります。早期がんでであれば完治が望めます。大腸がんのステージ(病期)によって症状・治療・予後が違います。
大腸がんは、罹患数で一番、死亡数は肺に次いで多いがんです。大腸がんの発生原因は解明されていませんが、最大の原因として欧米化した食事・食生活が大きく関わっていると考えられています。また、罹患数増加の原因として、高齢化があります。大腸がんの罹患率は40歳代から増加しはじめの発症年齢のピークは60歳代です。高齢になるほど発症リスクが高くなるため、高齢化が大腸がんの罹患数を押し上げています。
大腸がんの予防は、生活習慣の改善(運動と食生活)と定期検診です。

大腸がんの原因

原因ははっきりしていませんが、食生活を含む生活習慣が大きく影響していると考えられています。高脂肪・高蛋白・低食物繊維の欧米型の食事、過度の飲酒、喫煙は大きなリスク因子です。また、遺伝的要因によるものとして、家族性大腸線種症(家族性大腸ポリポーシス)と遺伝性非リポーシス大腸がんががあります。

大腸がんの症状・初期症状

早期の大腸がんを自覚することは殆どありません。初期症状でよくあるのが、血便・下血や下痢・便秘です。血便・下血は痔核でもある症状ですし、お腹が弱い人にとっては下痢・便秘は珍しくない症状です。また、いずれも肛門から遠い部位(上行結腸や横行結腸)では現れにくい症状です。
大腸がんの症状としては、血便・下血・下痢・便秘のほかに、細い便、残便感、腹部膨満感、貧血、原因不明の体重減少などがあります。大腸がんが進行して腸閉塞(イレウス)を起こすと、激しい腹痛や嘔吐があります。更に進行すると、肝臓に転移して黄疸・食欲不振・倦怠感、肺に転移して胸水が溜まる・咳が続く・血が混じった痰が出るといった末期症状が現れます。

 大腸がんのステージ(病期)

大腸がんの進み方(悪化の経過)は、深達度(浸潤度、がんが腸壁に入り込んでいる程度)・リンパ節転移・遠隔転移(他臓器への転移)によって、5ステージ(病期)に分けられます。
ステージ0では粘膜中(粘膜・粘膜筋板・粘膜下層)にとどまっている早期がんと呼ばれる状態で、早期であればリンパ節転移は起こらず、粘膜下層まで浸潤していてもリンパ節転移の可能性は低いといわれています。
進行がんと呼ばれるステージIからは、固有筋層から広く浸潤が進み、リンパ節転移や遠隔転移がみられます。転移する臓器の多くは肝臓と肺です。

大腸がんの検査・診断・治療・予後

大腸がんの早期発見に有用なのが定期的な検査です。一般的な大腸がん検診は便潜血検査です。便中の目には見えないわずかな血液の有無を調べます。便潜血検査で陽性の場合は、問診・直腸指診・画像検査などのより精密な検査を受けます。家族に大腸がんがいる場合は、毎年受けることが望ましい検査として大腸内視鏡検査があります。大腸内視鏡検査では、ポリープや病変を確認したり、必要に応じて組織採取をします。検査をしながらポリープやがんを切除できるのが、大腸内視鏡検査の大きなメリットです。
大腸がんの治療の基本はがんの切除です。がんが粘膜下層までの浸潤している早期がんならば、内視鏡での治療が可能です。進行がんになると外科手術や腹腔鏡手術が行われます。手術後の再発予防として抗がん剤治療が行われることがあります。
大腸がんの予後は、他のがんに比べて良好とされていますが、再発しやすいがんのため、手術後(特に5年間)は頻繁な検査でチェックすることになります。

大腸がんの予防方法

決定的な予防方法はありません。生活習慣の改善と定期検診が予防方法になります。生活習慣の改善は、高血圧・脂質異常症・糖尿病といった生活習慣病の予防にもなります。定期検診で大腸がんの早期発見と早期治療につなげます。
適度の運動と肥満予防が効果的です。運動不足がちの人は、せめて日常生活の中で体を動かす習慣をつけます。食事は緑黄色野菜や魚を中心にした食物繊維やカルシウムが多い食事にします。ニンニク、牛乳、ヨーグルト、海藻類・根菜類など食物繊維の多い食べ物は、大腸がん予防に良い食べ物です。
危険因子のを減らすこととして、動物性脂肪、赤身肉・加工肉の摂りすぎ、過度の飲酒は控えます。喫煙者ならば禁煙です。

※大腸の内側は、粘膜・粘膜下層・固有筋層・漿膜からなっています。

※罹患数:新たに診断された数

 - 大腸ポリープと大腸癌

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